雨はどんどん強さを増し風も冷たい…
背骨の芯まで冷えていた
カバーなんか気休めにしかならないほどに荷物は全部ビショ濡れ。
噂通りのキツイ登りがお出迎え。
両太ももに干渉波の電気を流しているかのようにピクピクと筋肉が動き始め嫌な予感…
やっとの思いで登り切り栄養をチャージするや否や
次へと急いだ
唯一、雨雲から脱出した瞬間だった。
いよいよ摩耶山
ふくらはぎも甲子園のジェット風船くらいに破裂しそうなほどパンパンに張り、背中までもが痛い…
あちこちで足が痙攣し座り込んでる人、マメが潰れ絆創膏を貼っている人。
『大丈夫ですか~?』
『頑張りましょう』
声をかけた
自分だけでなく誰しも皆辛いんだと言い聞かせた。
でも、既に自分の体力もここまでが限界だったのかも知れない…
そう感じ、ふと足を止めたとき
なんだかふっ切れたのだ。
様々な想いを重ね合わせ
歯を食いしばり
1歩また1歩と…
やっとの思いでチェックポイントへ
すでに15時40分だった。
まだ、ここの山頂で中間地点と聞かされる…
六甲ガーデンテラスにむかう途中
完全に日が落ちた。
前はもう何も見えてなかった。
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