半月板損傷は、1回の大きな外力によって生じる急性の半月板損傷と、頻繁に膝関節に加わる外力によって生じる慢性の半月板損傷があります。
前者は若年者のスポーツ経験者に多く、後者は中高年以降に多くなります。とくに膝関節の変形が認められる場合は、高い確率で半月板も変性しています。
スポーツでは膝の動きが多いバスケットボールやバレーボール、サッカーやスキーといったスポーツで好発しやすい傾向にあります。
スポーツ外傷の場合は、半月板単独の損傷よりも、前十字靱帯や内側側副靱帯を合併損傷している割合のほうが多いと言われます。
損傷の判別の現象は、
①ロッキング(膝伸展不可)
②キャッチング(引っかかり感)
③弾発現象(クリック音)
④膝崩れ(giving way)
などが特有の兆候が起こります。
中高年層の場合は、加齢に伴い慢性的な機械刺激が加わって徐々に変性断裂が進行していきますので、断裂面は不整な状態となっています。
断裂面を縫合することは困難であり、ほとんどの場合は不整な部分を内視鏡を用いて切除し、断裂面を整備することになります。
自身で感じる損傷の兆候としては、
①まず腫れが強くでる。
②ブヨブヨとして関節液が溜まる。
③歩行時と荷重時に深部に刺すような痛みが出る。
初期に一番大切なことはアイシングで患部の炎症を引かせることです。
次に安静固定する。
半月板は一度傷つき摩耗すると
二度と再生することのない部分ですから大切に保護していかなければなりません。
今日は膝についてのお話でした。
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